2021/2 BinanceCoinが急上昇している理由

2021年2月現在、バイナンスコイン(Binance Coin/BNB)が急上昇しています。

つい先日まで1枚3000円程度だったBinance Coinは、なんとこの一週間で15000円超えと3倍の値段に急上昇。先日まで4位にいたPolkadot(DOT)を抜き、XRP(リップル)やCardano(ADA)すら抜きかねないほどに時価総額を上げてきてます。

写真で血圧記録

なぜBinance Coin(BNB)の価格が急騰したのか?

なぜ今バイナンスコインの価格が急激に上がっているのかを簡単にまとめると、

  • バイナンスがBinanceSmartChainという独自のスマートコントラクトが使えるチェーンを開発した
  • そのチェーンは取引手数料がめっちゃ安い
  • そのチェーン上に複数の新しいDEX(非中央集権取引所)ができた
  • そのDEXの中のPancakeSwapの人気が爆発し始めた

というのが理由なんです。

バイナンスがBinanceSmartChainという独自のスマートコントラクトが使えるチェーンを開発した

今までずっとDeFi(ディファイ、Decentralized Finance/非中央集権金融)は、イーサリアムが独占していました。

DeFiっていうのは、ようは仮想通貨版の銀行や消費者金融みたいなものの総称だと思ってください。

UniswapなどのDEX(仲介業者がいない取引所)もこのDeFiの1つですし、他にもコインを預けると利息が付くサービス(Lending)や、コインを質として預ける事で、現金(というかUSDT)を借りられるサービスなど、そういったサービスがDeFiです。

で、DeFiサービスを提供しているのは、今まで全部イーサリアム系でした。イーサリアム上のチェーンで動かしているので、例えばUniswapを使うのであれば、手数料はETH(gas)で支払う必要があるわけです。

しかし、あまりにも利用者が増えたため、ここ一年ぐらいイーサリアムのガス代は異様に高くなりっぱなしです。UniswapなどのDEXでマニアックなERC20系コインを買おうとすると、なんと手数料(ガス代)だけで、5000円とか普通にかかります。

AAVE(アベ)などの仮想通貨を貸して利息を稼げるサービスやファーミング(マイニングみたいなもの)を行おうとしても、通貨の出し入れの手数料だけで往復1万円とか下手するとかかるので、よほどの資金を持ってる人じゃなきゃ損しかしない状態です。

このガス代問題を解決しようと、他のPolkadotやCardanoなども鋭意頑張ってますが、まだ全然稼働できてません。そこに現れたのがバイナンスです。

バイナンスはイーサリアムと同じようにスマートコントラクトを使って、DeFiサービスを提供できる独自のチェーンであるBinanceSmartChain(BSC)を作り上げてしまいました。

BinanceSmartChainは取引手数料がめっちゃ安い

BinanceSmartChain(BSC)は、取引1回につきせいぜい30円程度しかかかりません。イーサリアムのガス代が下手したら1万とかかかるところ、ファーミングなどで何度も出し入れしてもBSCの手数料は150円程度で済んでしまいます。

これはひとえにバイナンスという中央集権が運営してるから安いとも言えます。

「なーんだ、中央集権だからリップルの手数料みたく安いのね。」と思ったかもしれませんが、しかし、BinanceSmartChain上のDEXでは、ファーミングなどで稼ぐ事ができるのです。

BSC上に複数の新しいDEX(非中央集権取引所)ができた

「手数料安いんだったら、イーサじゃなくてBSC上で自分達のコインやサービス作った方がいいんじゃね?」とDEXやDeFiサービスが、ここ半年、徐々にBSC上にもでき始めました。

実際、イーサリアムチェーン版とBinanceSmartChain版の両方を実装したコインも出てきました。

BSCのDEX、PancakeSwapの人気が爆発!

BinanceSmartChainにできたサービスの中に、PancakeSwapというDEXがあります。

このPancakeSwapは、UniswapやSushiSwapと似たものですが、Uniswapなどと違って、手数料がめちゃ安い上に、ファーミングなどでコインをどんどん増やす事ができるシステムになってます。(ちなみに初心者には使い方が意味分からなすぎて難易度超高いです。やりながら慣れていく感じです)

そう、同じくファーミングで稼げるのであれば、バカ高い手数料で稼げないUniswapを使うより、手数料が安いPancakeSwapで稼いだ方が良くね?と人々が気付き始めたわけです。

そう、このみんながBinanceSmartChainすごくね?って気付き始めたのがまさに今月2021年2月で、PancakeSwapの独自コインであるCakeコインは爆上げ。

そして、基本的にこのBSC上の基軸通貨はバイナンスコイン(BNB)ですから、PancakeSwapで取引するために、BNBをみんなが買う→BNBとCakeが両爆上げという展開になってるわけです。

次のETHはBNB!?

このイーサリアムのガス代高すぎるよバカじゃないの問題は、他のプラットフォームも現在必死に解決しようと鋭意開発中です。

その期待で上がってきたのが、Polkadot(DOT)と、Cardano(ADA)です。(XRPもFlare Networkで同じ事を試みてます)。

しかし、実際のところ、まだまだDOTやADAは、そこまで開発が追いついていません。例えば、PolkastarterやPolkaSwapといったPolkadot系サービスもありますが、これらも現状イーサリアムのチェーン上で動いている始末です(まだPolkadotのチェーンで動かせるとこまで来てない、だから結局ETHのチェーンを使ってて高いガス代がかかる)。

そこにバイナンスがお先にと、BinanceSmartChainでちゃちゃっと解決してしまったわけです。確かにバイナンスは中央集権ですが、BSC上で動いてるDEXは非中央集権ですから、ハイブリットですね。(ある意味理想的かも)

今後、Polkadotなどが正式稼働すれば、現状はまた一変すると言えますが、他のプロジェクトが解決するまでは、Binance Coin(BNB)が時価総額ランキングを席巻しそうですね。(個人的にはBTC、ETHに続いて3位着陸もあり得ると考えてます)

逆に先の未来を見越して、PolkadotやADA関連のサービスに先行投資する事で時間がかかってもMoonを狙う事も可能かもしれませんね。

*この記事は投資を推奨したりアドバイスするものではありません。投資は必ずDo Your Own Research(自分でよくリサーチ)して、自己の責任で行ってください。損失が出ても当サイトは一切の責任を負いません。

BinanceCoin(BNB)はバイナンスで買えます。海外の取引所ですが、日本語にも対応している世界最大規模の取引所です。

基本的には、BTCやXRPなどを日本の取引所で買い、バイナンスに送金し、そのBTCやXRPでBNBを購入します。(自分はいつも送金手数料が一番安く、最速で届くXRPで送って使ってます。XRPを送る場合は、アドレス+タグの2つを入力する必要があるので、そこだけ注意してください。)

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