オーストラリアに自分探しの旅に出たこじらせフリーター男のYが、次々と現れるこじらせ女達との壮絶な国際恋愛バトルの末にまさかの人種とドタバタ国際結婚に至るまでのノンフィクション・ドキュメンタリーを綴っていく国際恋愛演義 Vol.36。(Vol.35はこちら) <Vol.1はこっち>
前回、ビーチイベントに誘ってくれたマレーシアの天然メガネ姉妹の姉テッサだったが、
当日電話に出ず、音信不通に。次の日、その事には触れず、
何事も無かったかのように接してくる事に怒りと憎しみが湧いてきたY氏。
しかし、実は誤解が生じていた!?
事実が判明すれば判明するほど、テッサが計算高い女だと発覚!?
前回の電話に出ない事件から数日、
相変わらず天然メガネのテッサは、何事も無かったかのようにフレンドリーに接してきた。
こっちは最初はシカト気味に冷たく接していたが、
相手は、相変わらず微笑みながら優しく接してくる。。
これは何か誤解が生じているだけなのかと思い、
本人にもう一度ちゃんと確認してみる事にした。
Y氏「テッサ、こないだの休み、ビーチ行く予定だったじゃん。あの日の前日から君に何度か電話して、メッセージも送ったんだけど、なんで何も連絡くれなかったわけ?」
テッサ「え、連絡なんて来てなかったけどなぁ。。そうだったんだ。ごめんね。うん、あの日は中止だったし、Y君も知ってたと思って連絡してなかった。ごめんね。」
うーん、どういう事だろう。。
テッサは意図的に無視したわけではなく、連絡は来てないという。。
つまり、電話番号が間違っているという事なのだろうか!?
ひとまず一度この事は水に流す事にした。
魔性姉妹のお誘い
後日、テッサが、こないだ一緒にビーチに行けなかったし、とりあえず気を取り直して、
テッサ、サラ、Y氏の3人でご飯に行こうと誘ってくれた。
私もいつまでも小さな事でプンプンしてても仕方ない、
むしろ女子から誘ってもらえてるのに断る理由もないだろう。
ここはしっかり仲直りのチャンスだと思い、誘いに乗った。
その後、すぐ、テッサからショートメッセージが私のケータイに届いた。。のだが。。
ここで衝撃の事実を知る事になった。
テッサの魔性ぶり
私は最初、このショートメッセージ(SMS)が誰からのメッセージなのか分からなかった。
というのも、登録されていない電話番号からのSMSだったからだ。
でも内容は明らかにテッサからだ。
このSMSの送信元の番号と、テッサの番号を比べてみた。
「あ、下一桁だけ違う。。つまりあいつ、間違った電話番号を教えてたのか。」
そう、テッサは間違った番号を私に教えていたため、
ビーチイベントの日は私はずっと間違った番号にかけてたわけだ。
そりゃ、テッサが私から電話が来た事を知らなくて当然だ。
しかしそれで、めでたしめでたしではなかった。
というのも、どうしても辻褄が合わない事がある!
どうして私の番号を知っている?
思い出して欲しい、Vol.30で、私がテッサと番号交換した時の事を。
テッサは私のケータイを手に取り、自分の電話番号を入力し、
発信ボタンを押してワン切りした。
それによって、
- 私のケータイの発信履歴にテッサの番号が残り、
- さらにテッサのケータイの着信履歴に私の番号が残った。
しかし、彼女は間違った番号を入力して発信していた。
つまり実際には
- 私のケータイの発信履歴には、間違った番号が残り
- テッサのケータイにはなんの着信履歴も残ってない
- 誰か知らない人のケータイに私の番号からの着信履歴が残る
という事になる。
何が言いたいか?つまり、私のケータイ番をテッサは知らないはずなのだ。
なのに、どうして彼女は今日、私のケータイにSMSを送る事が出来たのだ!?
そうそこがポイントなのだ!!
どこで私の番号を入手したのかって事。
まあどう考えても妹のサラに聞いたか、
妹のケータイからこっそり抜き取ったかのどちらかなわけだ。。(爆)
しかも、私にも「こないだの電話番号間違ってた、ごめん~」とか
「妹に聞いたよ~」とか、一切なし。
何も無かったかのように、あの時交換した番号が正しかったかのように、
普通にSMSを違う番号から送ってきたわけ。。分かる?
つまり、何が言いたいかって?
あいつやっぱり、魔性じゃねぇか~!!!!
って、事(爆)。
天然なんかじゃない、きっと全て計算づくでやってる事なんだと。。
ま、この事は深入りせず、
食事会では、普通に魔性姉妹と親睦を深めた。
なんでオーストラリアに来たのかとか、
これからどういうふうに将来を考えているのかとか
いろいろ語り合って、友情を固めていった。
後日談
それから、数年先の話、この姉妹、特に姉テッサとは、ずっと親交があった。
2人きりでランチした事も何度かあるし、
キャットとの関係のように、何でも気軽に相談できる女友達になっていた。
ある日、職場のみんなで集まる事があって、
改めて、みんなの前で、
テッサが私に間違った電話番号を教えたネタを話した。
そして、テッサに聞いた。
あれってどういう事だったのか、意図的だったのか、
どこで私の番号をゲットしたのか。
しかし、テッサは相変わらず、半開きの口で目を点にしながら、
ハハハハハハハ。。。。と言ってごまかすのみだった(爆:こいつ~)。
その横で、古株の男、バンがニヤけながら言う。
「Y氏、そんなの決まってるじゃん。『私はそんなに安い女じゃないのよ。』ってY氏を試してたんだよ。」
一同爆笑だが、テッサは相変わらずおとぼけ顔でごまかし続けた。。真相は闇の中だ。
かくいう古株の男、バン。
この男、私が知り合った時からずっとケータイの壁紙が、幼馴染みの女(汗)。
「彼女なの?」って聞くと、「いや、そんな関係じゃないよ。地元の幼馴染みさ」と言う。
そして、何度ケータイを買い替えても何年経っても、その壁紙を使い続けている。
だからと言って、その女にアタックするわけでも進展するわけでもないらしい。
他の女を探している素振りはややあるが、
その前にその壁紙をデリートしろよ(汗:未練たらたら過ぎる。。)。
周りにそれを散々ネタにされ、突っ込まれているが、
堂々とその壁紙を使い続けるバン。。
いや、もう相手の容姿絶対変わってるし、
相手絶対彼氏いるぜ、バン。。
この男もだいぶこじらせている(爆)
そして、テッサ、この女も職場の男を片っ端から虜にしていたのに、
結局全ての男から「あれは手に負えない」と判断され、
ずっとフリーだったりする。
「ねぇ、テッサって実は彼氏欲しくないの?」って聞いた事があるんだが、
「欲しいわよ。絶望的に欲しいわよ。今だって必死よ!」と吐露した事もあったが、
なんでそこまで相手をその気にさせておきながら、
ちゃんと妹サラのように捕らえられないのだろう。。
(ちなみに妹のサラは元々のカレと結婚した。)
この女も相当こじらせていた(爆)。
天然メガネテッサとは、無事仲直り出来たが、
すっかり恋心は冷めて、お友達の関係へ。。
となると、現在顔面治療中のチェリーとY氏はどうなっていくのか。
そのカギを握っていたのは、やはりあの女だった!?
Vol.37へ続く!!