牧之原翔子の正体。高校生翔子が中学生咲太になぜ出会うかなど分かりやすく解説。

2018年の秋アニメ、「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない(青ブタ)」にちょこちょこ登場してくる梓川咲太の初恋の人、牧之原翔子。

本編では、中学生の咲太が出会った高校生の牧之原翔子(翔子さん)と、現在高校生の咲太が出会った中学生の牧之原翔子(翔子ちゃん)の2人の牧之原翔子が出てきます。

この牧之原翔子の正体については、テレビアニメでは結局謎のまま終わり、
2019年の映画「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」で解説される予定なのですが、

私はそれが待ちきれずに、原作小説の第6巻、第7巻を読んで
牧之原翔子の正体を一足早く知ってしまいました。

ただ、原作を読んでも、なぜ中学生の咲太に、高校生の翔子さんが出会うのかという時間の入れ替わり理由が最初難しくて分からなかったのですが、

何度か考察していくうちに、理解出来てきたので、
今回はその牧之原翔子の時間軸や
翔子さんが中学生の咲太の前に現れた理由など
完全ネタバレで解説していきます。

完全に原作のネタバレなので、
2019年の映画でその正体を知りたいという人は

絶対に見ないでと言われたのに、
桜島麻衣の部屋の戸棚を開けてしまう咲太のように
見てしまわないようにご注意くださいね(笑)。

では、ここから激しくネタバレを含みます。



牧之原翔子の正体(翔子ちゃんと翔子さんは同一人物なの?)

まず、中学生の牧之原翔子と咲太の出会いですが、
雨の日に捨て猫を見つけて家に連れていこうか迷っている翔子ちゃんに、
麻衣さんと咲太が声をかけたのが出会いでした。
(アニメ6話の最後にこのシーンが出てきますね)

そして、この捨て猫を通じて咲太と知り合いになった中学生翔子がこの後、
成長して高校生になった姿が例の翔子さんなのです。

しかし、解決しない問題が出てきます。

それは、
なんで高校生になった翔子さんは、
中学生の咲太の前に現れる事が出来たのかという部分です。

この後、さらに成長した大学生翔子さんが現在の咲太の前に現れるのですが、
その翔子さんは「時々大きくなるんです」と言っています。

そう、中学生の翔子が時々、体調を崩して寝込むと大きい翔子になれると。

でもこの説明では、納得行かないわけです。

単に中学生の翔子ちゃんが大きくなった姿になれるだけでは、
タイムスリップして、中学生の咲太に会って励ませる理由が分からないわけです。

仮に小学生の翔子ちゃんが、高校生翔子ちゃんに昔変身していたとしても、
じゃあなぜ今の中学生翔子ちゃんは、
咲太の事を知らなかったのかという部分が引っかかりますし、
さらには変身中、小学生が失踪したという事件になってもおかしくないわけです。
さらに小学生が突然見た目が高校生になっただけなら、あんな大人びた性格になって
咲太を海辺で逆ナンするのも謎ですね。

というのも、この「時々大きくなる」は翔子さんがついてたなんですね。

牧之原翔子が中学生の咲太に会えた理由

じゃあ、なんで牧之原翔子は、中学生の咲太の前に現れたのかという部分なのですが、
原作では最初、双えもん事、双葉理央(実験室にいるメガネの女の子)の考察によって、
浦島効果によって、うんぬんというのが出てきます。

ただ、この解説だと、浦島効果自体は知ってても、
難しすぎてちんぷんかんぷんだったのですが、

これを分かりやすく解説すると、

今の中学生翔子が成長して実際に高校生翔子になった時間軸
(つまり麻衣、咲太は大学生の時間軸)で、高校生翔子が

「こんなの現実じゃない!大好きな咲太さんがいないこんな高校生活が現実なわけがない!」と思い込んだ結果、

「あ、私は未来予測してるだけで、これは現実じゃない。私はまだ小学4年生で、小学4年生の翔子ちゃんがこんな未来あったらいいなって高校生になった自分を妄想している夢の世界なんだ」

と思い込んで現実を歪める事で、実際に牧之原翔子がまだ小学4年生だった時代に、高校生になった翔子さんがタイムスリップするという仕掛けのようです。(私なりにたどり着いた答えです)

なぜ高校生翔子は中学生の咲太に会いたかったのか?

(注意!)これは、核心に触れるネタバレになります。

私は原作を読んで、号泣しました。

映画館で、号泣したい人は、ここからは読まない方が本当に良いです。
いや、原作を読んだ私も、また映画館でティッシュ何箱いるんだってくらい泣いてしまいそうですが・・

なぜ高校生翔子が「こんな未来は嫌だ、嘘だ!」と思って過去に遡ったのかというと、
実は、翔子は心臓に重い病気を患っています。

本来、翔子はその心臓の病気のせいで、心臓移植手術を受けない限り、
高校生にはなれず、中学生のまま死んでしまうのです。

アニメ11話で「最近、牧之原さん来ないな」と咲太が言って、電話をしても出ませんが、
それは、中学生翔子が心臓の病気が悪化して、入院してるからです。

それを知って、咲太は中学生翔子の病院に毎日通って、
翔子ちゃんを励ますようになります。

そんな優しすぎる咲太に、中学生翔子は惚れてしまうわけです。

そして、心臓の病で死ぬはずだった翔子は、
なぜかこの後、高校生になれます。

その理由は、咲太がクリスマスイブ、
恋人の麻衣さんとの待ち合わせ場所で
交通事故に遭って死ぬからです。

死んだ咲太の心臓が中学生の翔子に移植されて、
翔子は高校生になる事が出来るのです。

だから、咲太の胸には中学生の時に、3本の謎の傷が浮き出たのです。
というのも、海辺でうなだれている中学生咲太の心臓と、
そこに現れて咲太を励ます高校生翔子の心臓は、2つで1つだからです。

本来無いはずの2つの心臓が同時に存在しているという状態なので、
シュレディンガーの猫状態。それで思春期症候群として、胸の傷として現れたわけです。

この胸の傷は、最初私は心臓を取り出した時の手術痕だと思ってましたが、
大きく横に3本線という事は未来の交通事故で付いた傷なのだと思いました。

そうして、移植に成功し、延命して高校生になれた牧之原翔子ですが、
自分を励ましてくれてた大好きな咲太が死んでしまった世界になんて生きていたくないわけです。

だから、「こんなのは現実じゃない。小学4年の私がただ高校生になった自分の姿を妄想している夢の世界なんだ」と思い込む事で、小学4年時代への遡りに成功し、まだ生きている中学生の咲太と再会する事が出来ました。

高校生翔子が中学生咲太に会った真の目的は?

さて、そうして小学4年時代に高校生の姿でタイムスリップできた翔子さんですが、
最初時の遡りを果たした時は、半信半疑できっと何をすれば良いか困った事でしょう。

なぜなら、最初は故意に起こしたわけではなく、偶然彼女に起こったわけですから。

しかも、バニーガール麻衣のように、最初は誰にも見えなかった可能性も高いです。

それから、翔子は誰かに見つけてもらって(もしくは中学咲太に見つけてもらって)
姿が見えるようになった後、

なんとか大好きな咲太と仲良くなろうと、
ああやって話しかけたのかもしれません。

そして、この時に、「なんとかこの中学生咲太が高校生になった時に、交通事故を防げないだろうか?」という想いもあったと思います。

ただ、咲太が生き残る=心臓移植が受けられず、中学生になった後、翔子ちゃんは死んでしまうという状態なので、翔子も自分の命と咲太の命で当時は揺れていたかもしれませんね。

結局、妹の事や家庭崩壊状態で死ぬほど悩んでいた
中学生咲太の心の支えとなる事には成功しましたが、

それで、タイムスリップした高校生翔子は消えてしまいました。

消えた翔子がどうなったかの可能性として

  • 当時の小学4年翔子と融合した(ただし、小学4年翔子に記憶が残っていない、一時的に記憶が消えてる。記憶が消える現象はバニーガール先輩の時からこの世界ではよくある現象)
  • 元いた時間軸(咲太が死んでる世界の高校生活)の現実に戻されてしまった。
  • 咲太の心境の変化で一度は中学生で死ぬルートが確定して、高校生翔子が消失。(しかし、突然いなくなってしまった翔子を追って峯ヶ原高校入学を咲太が決意した事で、高校生ルートが復活した!?)
  • 翔子ちゃんの当初思い描いていた『高校生で運命の人との出会い』という願い(のちに出てくる未来年表に書かれていた)が、中学咲太とのビーチでの出会いで一応達成されたので、それで元の時間軸に戻された。

などが考えられます。

ここまでが、高校生の翔子さんが、中学生の咲太の前に現れた理由だったわけです。
(あくまで私なりの考察です。)

しかし、哀しい事に、この時点では、咲太の交通事故を防ぐ未来までは作れませんでした。
結局、咲太はその初恋の翔子さんと再会すべく、峯ヶ原高校に入学し、桜島麻衣と付き合い、
桜島麻衣とのクリスマスイブのデートで交通事故に遭って死に、その心臓で中学生翔子が生き延びるという同じ未来を辿る事になってしまうわけです。

終わらない翔子の咲太を救う旅

そして、アニメの11話で「明日 七里ヶ浜の海で会えないかな 翔子さんより」

という手紙が咲太の自宅に投函されてたわけですが、

またしても、翔子は未来を変えるために、タイムスリップしてきたわけです。
今度は大学生になった翔子がです。

前回のタイムスリップは「高校生になった私は、小学4年の翔子ちゃんの夢なんだ」という思い込みで、小学4年時代に戻れたわけですが、

今回のタイムスリップは、「咲太さんの心臓のおかげで大学生になった私は、実はもうすぐ病気で死んでしまう中学生の私が妄想している未来の大学生像であって、これは夢なんだ」と思い込む事で、中学生翔子ちゃん時代に大学生の翔子さんがタイムスリップできたというわけです。(これもあくまで私なりの解釈です)

そして、まもなく来る血のクリスマスイブに咲太が交通事故に会わないように、
あの手この手を使って、咲太が事故現場に来ないように奔走するわけなんですね。

もちろん、咲太が事故に遭わない=中学生翔子が病気で死ぬ

なわけですが、もう未来を何度も追体験している翔子さんは、それで満足で、
自分が中学生で死んで、咲太が生き残って麻衣と幸せになる未来を選ぶ事を心に決めてるわけです。

これだけでも、もう翔子さんの咲太への想い、愛が伝わってきて、
ちょっと泣けてくるわけですが、それで終わりじゃないのがこの物語なんですね。

未来の変更など許せない咲太との足の引っ張り合い

もうここまで流れを知ってしまったら、
後は原作を読んだ方が絶対に面白いし、すごく泣けるので、ぜひ原作を読んで欲しいのですが・・

もうちょっと咲太と翔子の関係に触れたいと思います。

咲太が事故で死なない未来にしようと翔子さんは奔走するわけですが、
咲太は途中で、自分の胸の傷の疼きと翔子ちゃんの容態がリンクしていた事で、
翔子さんの心臓は自分の心臓なんだと気付いてしまいます。

それを知ってからは、翔子ちゃんを救うために、
絶対に事故に遭って死のうと決意してしまうわけなんですね。

なんで咲太が恋人の麻衣を悲しませてまで、翔子ちゃんを救おうとするかと言うと、
それは、咲太が中学時代、もう死にたいと思っていた時に、翔子さんに救ってもらったからです。

自分を救ってくれた相手を見殺しになんて出来ないわけですね。

ここがもう無限ループ状態なんですけど、

なぜ翔子が、「牧之原サービスエリアの牧之原に、大空を翔ける子の翔子」と自己紹介するかというと、

それを咲太が中学生の翔子に出会った時に、「梓川サービスエリアの梓川に、花咲く太郎の咲太」と自己紹介したから、それを真似てるんですね。

でも咲太も、自分が中学生の時に会った、高校生翔子にそう自己紹介されたから、それを真似ていて、お互いがお互いを真似し合ってるという不可思議な状態になってるわけです。

翔子さんを追って峯ヶ原高校に入学した咲太。尊敬する咲太が通っていた峯ヶ原高校に入学する翔子ちゃん。完全に真似し合ってるわけです。

そして、中学生の翔子にとっては、毎日見舞いに来て元気付けてくれる優しさの塊のような青年である咲太を死なせるなんて許せないわけで、自分の未来が消えてしまっても救いたいわけですが、

そんなふうに人を想う事が出来る優しい咲太になったのは、そもそも高校生翔子が同じように毎日中学生咲太の元に現れて元気づけてくれたからなわけで、ここでもお互いがお互いをそういうふうに作ってしまっているわけです。

だから、咲太は自分が死んで翔子ちゃんが助かるように必死に奔走しますし、
翔子さんは、自分の未来が無くなって、咲太が生き残る未来を残すために、それを必死で止めようとするわけです。

お互いがお互いの未来のために足を引っ張り合う姿が、もう本当に切なすぎて、泣けてきます。

実は咲太と翔子が結ばれる未来もあった!?

ただ、ここで、翔子が死ぬ未来でも、咲太が死ぬ未来でもない、第3の未来というのも、出現するんですね。大学生の翔子の左手の薬指にリングがハマっている・・

もう分かりますね。

なんらかの方法で、翔子は別の人の心臓移植を受ける事に成功し、
翔子は生き残る。咲太も生き残る。そして成長した翔子さんの指には結婚指輪が・・

もちろんその相手は咲太なわけです。

え?じゃあ、麻衣さんは・・

という事になっちゃうわけですが・・

そう、麻衣さんがいない世界線なんですね、ここでは・・

結局、咲太と翔子さんで足を引っ張り合った結果、
麻衣が犠牲になって、麻衣の心臓が・・という最悪の未来を作ってしまうわけですが、

それで、ハッピーエンド!?となれるわけがないわけです。
だって、高校生の咲太がやっぱり愛しているのは恋人(正妻!?)の麻衣さんなわけですから。

私個人としては、もうその翔子さんエンドでええやん・・と思ってしまったりするのですが、
そんなモヤモヤエンドが咲太の中でも、大好きな咲太と結婚できた翔子さんの中でも結局許せなくて、また奔走するわけです。

ちなみに、そんな誰の心臓でも適合するもんなの!?と思ってちょっと調べてみましたが、
確かに血液型なんかが違っても、移植手術ってできるらしいです。へぇ~と思いました。

最終的に、咲太が麻衣の命、自分の命、翔子の命のどれを犠牲にするのか、
どっちの女と歩む道を選ぶのかは
映画館か原作で確認してくださいね。もうこれは泣けます。涙腺大崩壊です。

大きくなった牧之原翔子が再降臨する第6巻です。(電子書籍で読めます)

さらに牧之原翔子編が完結する第7巻です。

私も元々小説って全然読まない人で漫画ばっかりの人なんで
活字だけって苦手な方なんですが、

そんな私が半日ノンストップで途中投げ出さす一冊楽に読み切れたほど、
言葉遣いなどが読みやすい内容になっていました。
何より先が気になって止められない状態でした。

小説初心者にもかなりオススメです!

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