オーストラリアに自分探しの旅に出たこじらせフリーター男のYが、次々と現れるこじらせ女達との壮絶な国際恋愛バトルの末にまさかの人種とドタバタ国際結婚に至るまでのノンフィクション・ドキュメンタリーを綴っていく、国際恋愛戦記 Vol.43。(Vol.42はこちら) <Vol.1はこっち>
親友でタイ女のキャットの助言のおかげか、彼女のチェリーとBまで進んだY氏。
果たしてこのままさらなる進展はあるのか!?しかしチェリーの奇行に疑心暗鬼に!?
今日はチェリーに誘われて、イースターショーという移動遊園地的なイベントへ。
思い起こせば1年前、当時仲が良かった上海ねーさんをこのイベントに一緒に行かないかと誘ったら、もう彼氏出来たから無理と無残に断られたイベントではないか(爆:Vol.3参照)。
ま、そんな黒歴史(ってほどの事ではない)は忘れて行くぞ!
世にも奇妙な動物物語
イベント会場に着くと、様々な屋台が出ていた。
その中で、子供たちが集まる、ちょっと度肝を抜かれたものを見つけた。
それは、水槽に入った、大量の小さな生きたヤドカリだった。
ヤドカリを売っているのだ。別にそれだけだったら何も驚かない。
驚いたのは、その貝殻部分がカラフルに塗装されて、
マニキュアアートみたいになって売ってるのだ。。
Y「なぁ、お前的には、アレ見てどう思う?」
C「カワイイなんて思わないわよ、逆よ。可哀想だわ。あれは動物虐待よ。」
Y「俺も同感。。」
うーん、なんかこういうのって昭和の日本なら有ったかもしれないけど、
2000年台入って、こんなもん売ってるとか、どこの国だよって思ってしまった。
ちなみに次の年以降のイースターショーではそれはもう見かけなかった。流石に評判悪かったんだろう。。
というのも、このイースターショー、家畜と触れ合ったり出来るのも一つの醍醐味である。
羊やアルパカ、牛、馬なんかと触れ合える。
私は動物触るの大好きなので、これは楽しかった。
Y「ほら、チェリー、お前も触れよ!餌やれよ。カワイイだろ?」
C「ひぃ。怖いわよ。」
Y「は!?お前の実家じゃ猫と犬飼ってんだろ?」
C「そうね、昔は牛も飼ってたわ。」
Y「じゃあ、恐くないだろ(汗)」
C「うーん、怖いのよ~」
Y「大丈夫だよ、こうやるんだよ!ほら恐くないだろ?」
C「分かった、触るから、写真撮ってよね!」
どうも、羊やアルパカをサワサワしている勇敢な写真をFacebookにアップしたいらしく、
カメラを向けると、引きつった笑顔と、セクシーポーズで羊をなでなでし始めた(笑)。
Y「お前んち、牛飼ってたとか本当か?」
C「昔、うちでも牛を飼ってた事があるの。でもお金が無くなっちゃって、その牛を売らなくてはならなくなったの。引き取られていく時ね、その牛が涙を流してて、私の母はとてもとても悲しい出来事だったと言ってたわ。」
Y「・・・」
時々、こういう突拍子もない謎のストーリーをぶっこんでくるチェリー(汗)。
Y「お前んち、ニワトリも飼ってなかったっけ?」
C「昔ね、うちではニワトリを飼ってたの。。」
Y「でね、お金が無くなって、そのニワトリを手放して、ニワトリが涙流して、お前のかーちゃんがとても悲しい出来事だったって嘆くんだろ?」
C「嘆かないわよ!(汗)」
Y「いや、お前作り話多いから、どこまで本当なのか分かったもんじゃないからなぁ。。」
でも、牛の話は本当らしい。
事実、チェリーの一家では唯一お母さんだけ牛を食べない。
その理由はその悲しい出来事がトラウマで牛が食えなくなったとか(汗)。
いや、でも元々食用として飼ってたんだろ。。それ。。
Y「お前んち、いろいろ動物いるわりには、お前動物怖がるよな?」
C「昔、近所にいたサルに噛まれたのよ。あれ以来ちょっと怖いのよ。。」
Y「はは、すごい所に住んでるんだな(汗)」
観覧車にビビる女
遊園地なので、いろいろ絶叫系の乗り物もある。
しかし、チェリーはそういうのは苦手らしく、乗りたがらない。かくいう私もどちらかというと苦手。ていうか苦手(爆)。
C「Y、私、あれに乗りたいわ」
Y「ああ、観覧車か。女の定番だわな」
C「でも、あれ、どれくらい怖いの?」
Y「ん?全然恐怖はないぞ。眺めがいいだけだ。カップルはあれに乗って、チュッチュイチャイチャするのが定番だなw」
C「え?そんな余裕があるの?」
Y「ん?余裕って??」
C「いや、急に高速回転しだしたりするのかなって」
ズコッ!
Y「いや、速度変わってないだろ?急に高速回転したり、乗ってるゴンドラがグルグル縦回転しだしたりしないから!!」
C「ほんとでしょうね?タイにはそういうのがあるのよ!」
Y「マジか(汗)?!ほら、あの客が乗って降りてくるまで見てろよ!分かるから」
なにやら、観覧車が高速回転系の絶叫マシンだと勘違いしてるらしい(汗)。
安全確認が済んだので、実際に乗る2人。
しかし、この観覧車、窓がない檻みたいなタイプ。
チェリーは若干高所恐怖症らしく、「ちょっ、やっぱり恐くない?これ?(汗)」とやや焦っていた(爆)。いや、確かに窓がない分、風も入ってくるし、私も若干恐怖を感じた(爆)。
残念ながら景色も工事現場っぽい感じでイマイチだったしな(汗)。
いつものように「いや~ん、こわーぃ」とか言って、抱きついてくるのかと思いきや、
普通にフリーズしていた(爆)。魔性演技も出来ないほど怖かったのか?チェリーよ。。
ま、まさか結婚詐欺師。。
一通り楽しんだ後、チェリーはお土産売り場へ。
なにやら、駄菓子やら、子供用のおもちゃを大量に買い込んでいる。
ま、まさか。。あれか?
実は国では結婚してて、子供もいてっていう結婚詐欺師なのか!?
チェリー「違うわよ!バカも休み休み言いなさいよ!そもそもあんたからお金せびってないでしょ!これはねえ、今度国に帰った時に、近所や親戚の子供たちにお土産として配る用なのよ。」
チェリーは2ヶ月後に一度タイに帰るらしい。
そして1ヶ月ほど実家で過ごして、またオーストラリアに戻ってくるとの事。
なるほどねぇ~。それにしても大量に買い込む。
チェリーは田舎出身らしいから、ご近所や親戚づきあいが結構重要なんだろう。
ちなみに、私はチェリーの事を結婚詐欺師じゃないかと疑っているかというと、
確かに最初はそういうのも心配していた。
ただ、こいつ、そもそも結婚という事をあまり意識してないらしい。
結婚には興味がまだないんだとか。私もないんだが。
でも外国人が恋人なら、いずれは結婚しないと、ビザの問題で一緒にいるのが難しくなるのも分かってたから多少は意識していた。そ、過去に何度もビザのせいで失恋してるしね。
結婚詐欺の見抜き方なんかについては、また別の記事でじっくり書くとしよう。
とにかく、チェリーとのアミューズメントパークデートを楽しみ、私も満足だった。
チェリーもとても満足そうだ。
次回、そんなチェリーとついにホテルへ!?
いよいよ一線を越えてしまうのか?!加速する続きはVol.44で!