先日、生筋子(なますじこ)を買いました。まだ味が付いてない筋子の事です。生筋子を買ったスーパーでは無料でほぐしてくれるというので、お店でほぐしてもらいました。
で、後はタレをかけて漬けておけば完成なわけですが、
今回、市販のいくらのタレを買わないで、自分で醤油や酒、みりんで味付けする事にしました。
しかし。。
食感モゴモゴのいくら!?
ネットで調べて調合したタレに生いくらを漬けて冷蔵庫にしまっておく事、5時間位。
さて、味見しようと、食べてみると。。ん???んんん?
なんかいくらがまるでゆで卵の黄身のような食感なのです(汗)
なんというか、いくらの醤油漬けに過去失敗した時は皮が固くなり、ぴんぽんいくらになってしまった事はありますが、それとはまったく違うのです。
今回はそれの逆の状態のようで、皮は固くないのですが、中がサラサラしておらず、ドロドロを通り越して、モゴモゴ、ごわごわするのです。
皮はちょっとしわしわしており、口の中に白い塊が食べた後に残ります。
塩分が多すぎた模様
例えば、塩を入れてない真水などで筋子を洗うと、いくらの周りの皮は白くなり、固くなります。あと、浸透圧の影響で、水分がどんどんいくらの中に入ってしまい、水風船のように最後はハジけてしまいます。
私はそれは知ってたので、真水は使わず、普通に醤油とみりんと酒を混ぜたタレをたっぷり入れて、漬けてたんですが、これが逆にいくら本体より塩分がだいぶ濃すぎたようで、いくら内部の水分が外に出ていってしまったようなのです。
だから、しわしわで食感もゴワゴワのいくらになってしまったと。
だったら、水分を与えれば良い
というわけで、このまま高いいくらを台無しにしてしまうのは悲しすぎるので、ダメもとで、水を足しました。中のタレを水で大幅に薄めて、それに漬け直しました。
最初は水が白く濁ったので心配でしたが、30分後にまた味見してみると、お、おお!?若干ですが、ゴワゴワな食感が和らいでます!これはイケるかもしれん。。
というわけで、そのままさらに1時間以上漬けておくと、なんと縮んでたいくらが徐々に丸く戻ってきました!
皮は若干白くなってますが、味見してみると、普通のいくらの食感に戻ってきてました。
ただ、このままだと、今度は逆に水分が入りすぎて、ハジケてしまいますから、この辺で一回その水を捨てて、もう一回醤油少なめに調合し直したタレを入れました。
すると、次の日、パーフェクトないくらが完成しておりました( TДT)良かったよ~。
塩分加減が大事な模様
いくらって塩分加減がすごく大事なんですねぇ。
例えばほぐす時に使う水も海水と同じ程度の塩分、つまり3%位になるようにするとうまくいくようです。タレは酒と醤油を1:1にしておけば、失敗はない模様です。
私は今回、減塩醤油を使ってたのですが、まさかそれでも塩分オーバーしてるとは思いもしませんでした。次回からは、この辺、気をつけて調合しようと思います。
ただ、失敗してしまっても、水を足したり、逆に塩分を足したりする事で、固くなってしまったいくらを復活させる事もできるんだなぁと勉強になりました。実際、白くなってしまったいくらも、醤油につけ直すと透明に戻ったりしますしね。
*追記*
もう一つ分かった事として、タレには長時間漬け過ぎない方が良いという事。
市販のタレでも手作りのタレでも、1日以上そのままつけっぱなしにしておくと、固くなったりモゴモゴ食感になってしまいます。
なので、タレに漬けてから、3時間程度で一度味見してみて、もう味がしっかり付いてるようなら、タレだけ捨ててしまうのがベストです。味がまだ薄いなら、もう2時間くらい漬けてみる。
とにかく味がしっかり付いたらタレを捨てる事で、食感が変わらないおいしいいくらになります。(実際売ってる味付きのいくらってタレに浸かってないですもんね。)