オーストラリアに自分探しの旅に出たこじらせフリーター男のYが、次々と現れるこじらせ女達との壮絶な国際恋愛バトルの末にまさかの人種とドタバタ国際結婚に至るまでのノンフィクション・ドキュメンタリーを綴っていくVol.4。(Vol.3はこちら)
前回、前々回と立て続けにフラれるY氏。
そんなY氏を拾う女神が降臨するのだが。。
私が仕事してるお店に新店舗が出来た。
新店舗はスーパーの中にあって、
私はこれからはそっちで基本働いて欲しいと言われ、
新店舗へ。
新店舗のスーパーは、アジアン雑貨スーパーで、
ここで働いている人達も英語と中国語がみんな話せるアジア系の人達だった。
私も英語は相変わらず超片言だったが、
中国語はボチボチいけたので、
そのスーパーの人達ともすぐに打ち解ける事が出来た。
「日本人?珍しいね~中国語もちょっと話せるの?マジ~?」と
スーパーでもちょっと話題になり、
またすぐ新たな女子達と知り合えてしまった(汗)。
2連続でフラれた事などなんのその!新天地で頑張るぞ~。
その新天地で、小柄でショートカットのすごくカワイイ系の女の子(もち中華系)がいて、
「大丈夫ぅ?疲れなぃ?このお菓子食べていいよ~♪」
とキャピキャピ声でよく声をかけてくれる子がいた。
ちなみにこの子は福建出身だったかな。じゃあ福建娘の福ちゃんとしよう。
見た目も小柄でアニメから出てきたみたいな容姿で自分好みだし、
この子、彼氏いるのかな?普段どうしてるんだろ?
などなど、なんだかすごく気になっていた。
誘いますか?誘いませんか?誘い~~~~~・・・・
そんな時、たまたま帰る時間が同じで、帰り道が一緒になった。
うーん、今まで声掛け合う事は沢山あったけど、
じっくり話すほどの仲でもなかったので、何か話しかけないと~みたいに
久しぶりにちょっと緊張していた。
いや、緊張していたのは、露骨にタイプな子だったからかもしれない。
私「家はどっちの方なの?」
福「私はバスに乗ってあっちの方なの」
みたいな会話をしつつも、脳内のもう一人の肉食な私がしきりに叫んでいた。
「お前、帰るタイミング同じって、
親睦を深める絶好のチャンスじゃねぇかぁ!!!飯誘え、飯!!」
そう、わざとゆっくり歩きながら、
「誘うか、誘うまいか、誘ったら気まずいかな?どうしよう、でもこの子と同じタイミングで帰るってなかなか無かったし、前からずっと気になって、ちら見しまくってたし、
そうお前、この子の事、ちょっと好きなんだろ?だったら誘わなきゃ!チャンスだよ、チャンス!いいの逃して?また何もしないで後で後悔して自己嫌悪するの?それでいいの?」
冷静を装っていたが、実際は頭の中は大パニック!
「飯誘うぐらいだったら、別に気まずくないって。断られてもいいじゃん。とにかくチャレンジしろ~逃げちゃダメだ~逃げちゃダメだ~シンジくんがんばれ~」と踏ん切りついて、
私「あのさ、お腹減らない?良かったら、これから飯でも一緒に行かない?」
よーし、言えた、すげぇ俺。よく頑張った。もう悔いはないよ。ありがとう俺。。
そう勝手に頭の中で完結していたのですが、
福「うん、いいよ。私なんでもいいよ、あっちのチャイナタウンの方、行ってみようか♪」
よっしゃーーーーーp(ToT)
うぉ~風が吹いている。俺に風が吹いているぞ~!!!
そう、人間はエスパーじゃないのだ。
思った事をちゃんと言葉に出さないと、相手には伝わらない。
いつも思ってるだけで、怖がって行動出来なかった以前の自分。
それを脱却するためにオーストラリアに来たんだから、
もう私は恐れない。
必ずやこの恋を成就させるぞ~!!
次回、福ちゃんとの距離を縮める事に成功したY氏。
しかし、Y氏は一度福ちゃんの元を去る必要があった。。
果たして福ちゃんとの恋は実るのか?
そしていつになったら、タイ人嫁は出てくるのか(爆)?
Vol.5へ続く