オーストラリアに自分探しの旅に出たこじらせフリーター男のYが、次々と現れるこじらせ女達との壮絶な国際恋愛バトルの末にまさかの人種とドタバタ国際結婚に至るまでのノンフィクション・ドキュメンタリーを綴っていくVol.3。(Vol.2はこちら)
前回、香港娘の略奪に失敗し、現実に立ち返るY。
しかし、Y氏は意外に前向きだった!?
久しぶりにマジで恋した5秒後の私(男)であったが、
フラレてもダメージはそこまで深くなかった(まあ付き合ってないしね)。
なぜなら、今、私の周りはかつてないほどに女友達だらけだからだ。
そういえば、高校3年の時、なんか知らないけど、
突然自分のクラスだけ男子6人、女子35人という意味不明な割合のクラスになって、
(他のクラスはここまで男女の数に差はないのに)
女子ばっかりで羨ましいとか思う人いるかもしれないけど、
逆に死ぬほど息苦しくて、ホントあれはトラウマな1年だった。
あれは絶対に嫌がらせとしか思えない。何かの社会実験か?
でも、今は違うのだ。
ちゃんと気軽に話せる女友達が周りに沢山いるし、
職場の新人、語学学校の新しいクラスメイト、
新しいシェアハウスの仲間や、さらにその仲間の紹介など、
友達の友達はみな友達だ、世界に広げよう友達の輪!状態で
とめどなく新しい出会いが入ってくる状態なのだから、
一人にフラれたくらいで立ち止まっている暇などないのだ。
そう、35億にアタックし尽くすまで諦めんぞ~!!
時間は巻き戻せなかったの巻!
そういえば、私がオーストラリアに来たばかりの時から
最初の職場で知り合って、ずっと向こうから親切に仕事を教えてくれたり、
英会話や中国語も率先して教えてくれた同い年のこれまた中華系のおねーさんがいた。
この人は上海ねーさんとしよう。
その上海ねーさんは最近は仕事を変えてしまって、
一緒には働いてなかったのだけど、
今でも自分が働いているお店にちょくちょく顔を出してくれていた。
私は常々、「絶対このおねーさん、俺に気があるよな。。こっちが押せばきっと付き合ってくれるよなぁ。。」って当時はいつも思ってたのだけど、
大変本人には申し訳ないのだが、正直に申しますと、
顔があまり好みのタイプではなかった事や
同時に前回、盛大にフラれた香港娘の方にずっとご執心だったので、
あくまでこちらのおねーさんとは、良き友人としてずっと接していた。
しかし、私は「こんなに自分の事を思ってくれる人がいるなら、この人と付き合ってみても良いんじゃないか?そうだよ、良いじゃないか、きっと向こうだって大歓迎だよ!」となんかもう『あんた女だったらようは誰でもいいんでしょ?』状態で(ほんと彼女欲しすぎてもうそんな感じになってた)、
そのおねーさんが、また自分の職場に顔をたまたま出していた時に、
イースターショーという移動遊園地みたいなイベントの話になったので、
「じゃあ、一緒に今度行こうよ!」と思い切って誘ってみた。
すると、おねーさんは、ちょっと真剣な顔で私の目を見て、
フーっと一息付き、こう言った。
「Y君、あのね、私最近彼氏出来たの。誘ってくれてありがとう。でも今は一緒にはいけないの。」
そ、そっか~良かったね~彼氏できて(ニコニコ)
あぁ~、すれ違いねぇ~。うん、神様は良く分かってらっしゃる。
そう、彼女の真剣な眼差しから伝わってきたのは、
「お前、今更なんなの?おせーんだよ!」という言葉。
絶対、そう思ってたに違いない。
でも、私もこれにはちょっと反省した。いやきっと反省してないけど。
だって、ほんとなんか、誰でもいいから付き合って状態のギラギラした男と
付き合っても、きっと彼女は幸せにはならなかったから。
だから、神様はきっと自分に学ばせるために、
こういう展開を用意したんだろうなぁと。
(あ、ちなみに私、神を信じてません。。いや、でものちに、神の所業としか思えない事件も発生するのだが。。)
ちなみに、このおねーさんは、私と香港娘の事は何にも知りません。
だから、「あの子の代わりに私なの?」みたいな事は絶対思われてません。
流石にそこ知られてたら、私もそう思われたくないので誘えなかったっす。
でも、一つ間違いなく進歩している事がある。
私は本当に女性を自分から誘うのが苦手だった。超奥手なタイプだった。
それが今は自分から率先して言葉に出せてる事、
自分に対する自信がオーストラリアに来てから戻ってきてる事。
これは大きな進歩なんだと感じていた。
次回、仕事で異動!異動先でまた新たな出会いが!?
Y氏は勇気を出して、帰り際に彼女を食事に誘うのだが。。
続きはVol.4で!