【こじらせ国際恋愛 Vol.32】さよなら私の恋人よ。

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オーストラリアに自分探しの旅に出たこじらせフリーター男のYが、次々と現れるこじらせ女達との壮絶な国際恋愛バトルの末にまさかの人種とドタバタ国際結婚に至るまでのノンフィクション・ドキュメンタリーを綴っていく国際恋愛演義 Vol.32。(Vol.31はこちら) <Vol.1はこっち>

前回、ついに魔性のタイ女チェリーに別れを切り出したY氏。
しかし、チェリーは絶対に別れない宣言を繰り出し公園乱闘に。
なんとかその場を収めてその日は撤収したY氏だったが。。

次の日職場でまさかの修羅場が待ち受けていた。。


次の日、私は仕事をしていた。
午前中の仕事からお昼休みに差し掛かる頃だった。

今日は私は倉庫で作業していた。

倉庫の中では、魔性姉妹の男馴れしている妹のサラと
ニコニコ語らいながら、作業していた。

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お前がその手に持ってるものは。。

そんな時だった。

スーパーの棚で品出し作業をしていた天然メガネ姉のテッサが私を探して倉庫に戻ってきた。

どうした~?と私が振り向くと、

普段から口が半開きで間抜け顔のテッサは
いつも以上に口をあんぐり半開きにし、目が点になっていた。

彼女の手には、ビニール袋に入った何かが。。

正直、それを見た時、嫌な予感がした。。見慣れたものだったからだ。。

テッサ「Y君、これ。。あなたの彼女だっていうタイ人の子が、お昼のお弁当だって。渡しといてっていわれたから。。はい。。」

どーーーーーーーーーーん!!!

「あの女ーーーやられた!!」

Y氏「あ、そっか。。はは、ありがとう。。」

口が引きつりながらも、テッサから笑顔で受け取るY氏。

まさかの展開だ。よりによって、一番渡されたくない女に渡す魔性チェリー。

外に店員なんて10人近くいる。
その中から、偶然にも私のお気に入りのテッサを嗅ぎ分け、テッサに渡すとは。。
どんだけ鼻が効くんだ。。。これが噂に聞く女の第六感という奴なのか。。。

なんかしんないけど、宣戦布告みたいな状態に偶然なっている。。。

ただ、ラッキーだったのは、チェリーがY氏を出せと駄々をこねなかった事だ。
職場で乱闘なんてごめんだ。倉庫作業で直接会わずに済んだ事はむしろラッキーだった。。

正直、チェリーが私の働くスーパーに顔を出した事などない。
しかし、これは昨日のお詫びの差し入れ弁当という事なのだろう。。

妹サラ「あれ~、彼女がお弁当持ってきてくれたの~?ラブラブだねぇ~。」

Y氏「いや。。それが。。正直、もう終わってるというか。。昨日もいろいろあってな(汗)。。」

複雑な心境で、その激辛弁当を食べるY氏であった。。(言っておくが、チェリーの手作り弁当ではない、彼女が働くレストランのまかない弁当である。。)

本当にお別れ

仕事が終わる。私はいつもとは違う道を使って、一直線に家に帰った。
いつもなら寄るチェリーのマンションを避け、速攻で家路に着いたのだった。

夜、チェリーから電話が。。
一応電話に出る。。

C「ねぇ、今日は何時に来るの?仕事終わったんでしょ。来るんだよね。」

Y「いや、もう家にいるし、昨日言っただろ。もう会わないって。」

取り乱すチェリー。。

C「うそ、私のお弁当、食べてくれたでしょ?私、反省してるの。本当に。だから許してよ。」

Y「弁当は受け取った。ありがとう。でももう、君の事、好きじゃないから。もう会わないから。」

C「いや!そんなのないよ!別れるなんて言わないで。今からYの家行くから。ちゃんと謝るから。」

ブチ。。私は電話を切った。

もう、終わったのだ。何を言おうとチェリーとは会わない。そう心に決めていた。

数分後、チェリーからまた着信。

一応、再び出る。。

チェリー「Y、今、私、駅の方に来てるよ。Yはこの辺に住んでるって言ってたよね。Yの家、この近くなんでしょ。お願い、今から会って。私とやり直して。私、もう悪い女を演じるのはやめるから。バカな事してたってもう分かったから。。だから許して。。お願い。。ごめんなさい。。ウッウッウゥ・・」

涙を流し、ゼーハー走り周りながら、私の家を探すチェリー。

それでも私は淡々と、「無理だ。もう終わりだ。」と冷静に伝えた。

チェリー「なんでもするから。あなたのためなら、なんでもするから。だから別れるのだけは本当にやめて。。セックスだってするから。あなたが望む事、なんでもする。なんでもちゃんと話す。だから、私を捨てないで。。」

チェリーがマジな事は伝わってきた。結婚するまで処女守る宣言の女が体も明け渡すと。。でもね、私の気持ちは彼女にはもうなかったし、何を言っても彼女を信じられなかった。

「さようなら。。」そういって、電話を切り。電話の電源も切った。

そう、これでもう完全に終わり。チェリーとの関係は終わりである。

次の日、チェリーからメールが届いていた。

「Y、今までごめんなさい。そして本当にありがとう。私、あなたとの日々、楽しかった。大切な思い出。もう私はあなたにつきまとったりしないし、私の友達があなたを責めたりもしない。だから安心してください。YはYの人生を頑張ってください。チェリーより」

チェリーも昨日の件で、踏ん切りがついたようだ。
そう、我々の関係はこれで終わったのである。。

なんだかこんなメールをもらって、ちょっと寂しくなるY氏。
ああ、彼女を失ったんだな。楽しい事もあったよな。。と。

しかし自分で選んだ道。これで良かったんだと自分に言い聞かせて、前に進む。

チェリーとの関係に終止符が打たれ、
天然メガネのテッサとの関係が進むと思われたY氏だったが、
そこには神の仕業としか思えない大どんでん返しが待っていた。。。

そしてテッサが本性をついに出す!?続きはVol.33で!!

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